プログラミング

RedmineチケットをTaskWorldタスクに変換するChrome extension作った(3)




前前回
ブックマークレットを作ってみたものの、クロスドメインエラーが出て動かなかった

前回
Chrome extensionで認証情報を取得できるようにした

ソースはここ。
認証情報を取得できるようにしたので、その情報を使ってTaskWorldにPOSTしてタスクを登録します。

script.js

Redmineから情報を収集する

Redmineチケット画面から、以下の情報を収集します。
セレクタがわかりやすいので、Jqueryを使って取得。

Redmine側 TaskWorld側
チケットのURL description
タイトル title
担当者のUserID list_idの振り分けに使用
期日 due_date

担当者と期日は設定されていない場合があります。
また、Redmineの設定によっては期日の区切り文字が異なる場合があるようです。
とりあえず、想定しているもの以外が設定されていた時のために、try~catchにしておきました。

期日は当日の19時にするため、"T10:00:00.000Z"を設定します。
日本はUTC+09:00なので、T00:00:00.000Zを設定した場合は9時になります。

task.createでタスクを作成する

TaskWorldに登録するデータを収集したら、APIでタスクを作成します。
1回で作成出来たらいいのですが、なぜかこのAPI、作成時はタイトルしか設定できません。。。

仕方ないので、task.createでタスクを作った後、レスポンスのtask_idを使って残りの情報をtask.updateで登録するようにします。

本当はspace_idとproject_idもオプションで取得できるようにすればよかったんですが、今回は複数のプロジェクトに対応することを考えていないのでConstに持たせました。
attributeNumでlist_idを振り分けていますが、switchだと人が増えるたびに分岐を増やさないといけないので、ループしてif文で処理したほうがよかったですね…。
(今回は直しませんが)

cDataにtask.createに渡すデータを詰めて返します。

task.updateで追加の情報を登録する

task.updateに渡すデータを作ります。
updateには、createのレスポンスで帰ってくるtask_idが必要です。

作った処理をpromiseを使ってつなげる

background.jsから値を取得するgetLocalStorageとpostAPIは非同期処理です。
今回は値を取得してから次の処理を実行する必要があるので、promiseで非同期処理が終わるのを待ってから実行するようにします。

promiseを入れ子にしてみましたが、これが正しい書き方なのかは自信がありません…。
動くことは動くのですが。

chromeに読み込ませて実行してみる

全部の処理を作り終わったので、実際に使ってみます。

chromeでその他のツール > 拡張機能画面を開きます。

デベロッパーモードがOFFになっている人はONにしてください。
パッケージ化されていない拡張機能を読み込むボタンを押し、scriptがあるフォルダ(今回はRtoT)を選択します。

読み込まれたら、オプションで認証情報を取得しておきます。

次に、background.jsで指定したドメインのRedmineのチケット画面を開きます。

extensionボタンが有効化しているはずなので、クリックします。

TaskWorldにタスクが登録されました。

extensionを作ってみて

最初はbackground.jsとcontent_scriptsの関係、非同期処理の仕方がよくわからなくて苦労しましたが、何とか形になりました。
ブックマークレットでは文字数の問題や、改行できなくて可読性が落ちるなどがあり、複雑な処理をしにくいですが、extensionにしてしまえば好きなだけ処理をかけます。

もしいいものができたら、公開料5ドルが必要ですが、chrome ウェブストアに公開することもできます。

今回JSで開発を行いましたが、最近はNode.jsでサーバーサイド、Typescriptで大規模開発とJSの活用の幅が広がっているので、今のうちにJSマスターになっておくといいかもしれませんね。

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