ツール 雑記

地理院地図で土地の安全性を確認する①水害




注文住宅に絶対必要なもの。

家を建てる土地!!

どんな家を建てるかの詳細も土地の形や広さが決まらないことには話ができません。
それで気になる場所をウロウロしたり、不動産屋へ行ったり。
先に施工会社を決めた場合は探してもらえることもあります。

が、とにかく最終的に自分で1つ決めないといけません。

最終的に決め手になるのは広さだったり金額だったり立地だったりすると思いますが、毎年異常気象なこのご時世に

防災情報のチェックはしておくべき

と思うんですよね。
ということで、その土地がどういう土地なのか確認できるツールをご紹介。

国土地理院の地理院地図

地図なんてGoogle Mapしか知らん!!

という人もいると思いますが、一般人が無料で使える地図は他にもありまして。
国土地理院がWEB上で使える地図を公開しています。

国土地理院とは何者かというと

日本行政機関のひとつ。国土交通省設置法及び測量法に基づき測量行政を司る国土交通省特別の機関である。

参照:Wikipedia

ということで全世界対応のGoogle Mapと違い、日本の国土に特化した地図を見ることができるわけです。

使い方

地理院地図のヘルプはこちら。
結構いろんなことができます。

基本的な使い方はGoogle Mapと似てます。
住所を検索したり、地図を拡大したり。

それ以外に地理院地図には便利なツールが用意されているのですが、その中で結構よさそうだと思ったのをいくつか。

水害チェック

台風で川が氾濫したり、土地が水没したり。
高潮で海に沈むとか。。。

低い土地は水害が心配なので、対象の土地がどんな感じなのかをチェックしてみます。

なお私は何の知識もない一般人ですので、書いてあるコメントはただの感想です。
詳しい、正しい知識は専門家の方へお願いします。。。

現状を確認する

まずは現状をチェック。
地図の更新は頻繁に行われているようです。

高低差を表示する

画面左上の地図マークをクリックするとメニューが表示されます。

標高・土地の凹凸をクリック。

自分で作る識別標高図をクリック。
普通の識別標高図もありますが、こちらのほうがおすすめ。

設定画面が表示されて、地図に色が付きます。
日本全国を見ててもよくわからないので関東を拡大してみるとこんな感じ。

細かい高低差を表示する

関東平野は真っ平。
拡大してみると東京なんて水没してるんじゃない?
というような色に。

もちろんそんなことはないですが、これだと何もわからないので今の表示範囲を最適化してみます。

設定画面の歯車マークをクリックすると…

表示範囲に合わせて色が再割り当てされました。
それにしてもこの辺り真っ平だな。。。
もう少し拡大してみます。

足立区の辺りを拡大して最適化。
さっきまで水色一色だったところが黄色と黄緑で表示されるようになりました。

ところで右下の赤いところ何…?

写真で見てみる

気になるところを拡大してみました。
メニューで写真を選択。
高低差の色が付いたままだと見にくいので、一時的に透過率100%にしてみます。

グラウンド…かな…?
地理院地図だとこれが拡大の限界ですが、まだなんだかよくわからないですね。
Google Mapで見たほうがよさそう。

場所がわかる場合は検索してもいいですが。
わからない場合、地理院地図のURLに小数が2つ並んでいるところがあるのでコピー。

Google Mapの検索窓に小数を張り付け。
間の / はスペースに変更して検索すると同じ場所が表示されます。

ストリートビューで見てみると…確かに高くなってますね。
現地を確認するにはやはりGoogle Mapが便利です。

過去の水害を可視化してみる

地理院地図では過去に起きた水害の範囲を見ることができます。
すべての被害が載っているわけではなさそうなので参考程度に。

近年の災害情報を表示する

メニューから近年の災害をクリック。

水害なので台風・豪雨などをクリック。

今回は令和3年8月の大雨を見てみます。

斜め写真と浸水推定図の2つが表示されました。
ここは各災害の記録によって項目が若干変わるようです。

浸水推定図をクリック。

六角川と出てきました。

どこだよ!?

となる人が多いと思いますが、虫メガネマークをクリックすると対象範囲を表示してくれます。
薄く水色で色がついているところが浸水被害があったと記録されているところ。
深く水が溜まったところほど濃い色になっています。

川の北側から漏れた水が線路との間に溜まったみたいですね。
南側も多少浸水してますが、北側に比べると被害が軽かったようです。

異なる地図を重ねる

浸水した地域周辺に色別標高図を重ねてみます。
先ほどと同じ手順でメニューから自分で作る色別標高図を追加します。

上記地図の中央辺り、深く水に浸かったあたりはやはり周辺より低くなっていそうですね。
水は低いところに集まるので当然ではありますが。

Google Mapの航空写真で見てみると、浸水した線路の南側の大半は畑ですが民家もちらほら。
被害が少なかった北側に住宅地があるように見えますね。

やはり、川が近いと水害の恐れが少ない場所に家が集まるんでしょうねぇ。
その分地価は上がるでしょうけど。

直近で水害があった場所に住みたい!
という人はあまりいないと思いますが。

今まで問題がなかった場所でも実はすごく低くなっていたり、他の高台から水が流れ込んでくる場所にあるかもしれないので、なんとなーく住みたい場所の周辺を見てみるといいかもしれません。

ハザードマップじゃダメなの?

ハザードマップはその地域の災害情報をまとめた地図です。
自治体でも配られたりすることがあるので聞いたことがあるかもしれません。

実は地理院地図とはまた別の地図として、重ねるハザードマップというのがあります。
まぁデータ提供しているのは国土地理院なので同じようなものですが。

さっきの場所を見てみるとこんな感じ。
大体合ってるかな。

1000年に1度の雨って…何…?

上記を見ると

合ってる!
ということはハザードマップで色がついてる地域には住めないんだな!

と考えたくなりますが。
このハザードマップにある浸水が起きると想定されているのが

1000年に1度程度の大雨が降った場合

とのこと。
なんだよ1000年に1度って。
全然わかんないわ。

要は1000年に1度あるかどうかくらいの伝説級の大雨って考えておいたらいいですかね。
それもどの程度なのかイメージ湧かないけど。

ハザードマップにない場所でも水害は起こる

現実に起きている水害がすべてハザードマップに一致しているかというとそんなことはなく。
ハザードマップに指定されていなかった場所でも水害が起きているそうです。
逆に指定されていても長い間何事もない地域もあります。

なので全く無視するのもどうかと思いますが、こだわり過ぎると住める土地がなくなるのでほどほどにしておくのがいいかなぁと。

先のことはわからないので

ハザードマップは未来を予想した災害情報。
地理院地図が現状と過去に起きた災害情報。

昨今の異常気象で雨の具合が全く読めないというのもあり、各地で治水工事が進められているというのもあり。
今まで平気だった地域も、何かの工事を機に状況が変わるかも。

なので、これから土地を探す人ができることとしては

  • 誰がどう見ても危ない、水場に近い低い土地
  • 土砂崩れがあったら直撃しそうな斜面の土地

を避けることくらいなのかもしれません。
一番嫌なのが

全然調べないで買ったら実はヤバい場所だった

ということだと思うので、事前に調べられることは調べておきたいところ。
それでも災害が起こるのが災害大国日本だからね!!
その時はしょうがないね!!

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